レース期である7〜8月をどのように過ごすか



一番しんどい時期
7月はレースの頻度も増えてきますが、各スイミングスクールでのトレーニング量もまだまだ多く、強度の高いメニューも増えて一番しんどい時期だと思います。中高生は期末試験などもあり、公私ともにハードな毎日。そして8月は重要なレースが待っています。

負荷=強度×量×頻度

量的負荷は持久力を向上させる上で重要ですが、オーバートレーニングによる不調の最も大きな原因となりやすく慎重に見極める必要があります。レースが近づいてくると強度を維持したまま、量と頻度は減らして調整していきます(テーパリング)。スプリント種目であれば、たとえ持久力が低下したとしても、疲労を抜くことが優先です(ピーキング)。レース直前に「最後の追い込み」は禁忌です。

調子が上がらない原因
この時期に散見されるのは、量的負荷に適応したフォームになってしまい、スプリントトレーニングで思うようなパフォーマンスが出せないことです。具体的には、
・ストローク起動が長くてテンポが上がらない(スイープ動作が多く曲線的)
・ローリング動作が大きくて抵抗が大きい
・キャッチ動作に使用する時間の割合が多い(キャッチ動作で進もうとし過ぎている)
・スタートで壁をしっかり蹴らない(浅い位置からスタートして水中動作が雑)

このような状態でレースを迎えてしまうと、あんなに練習したのにどうしてベストタイムが出ないんだ?と不安になってしまいます。理由は直前まであんなに練習し過ぎたからかもしれません。たくさんの水を掴むことは重要ですが、それを速いテンポで最後までかききれないなら、はじめから水をつかむ量をセーブすることも重要です。

長水路の戦略
8月の重要なレースは長水路で、ターンが少ないぶん再加速ができないのでスイムスピードが落ちやすいです(バテやすい)。そのなかでもテンポをどれだけ管理して維持できるかががポイントで、そのためには泳ぎ方を調整する必要があります。このような最後の調整によってレースのパフォーマンスは大きく変わります。

8月のイベントレッスンでは、はじめて長水路レース対策を行います。9月にはレッスン内で25mのベストタイムを出すための調整を行います。


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FLOW STYLE 藤澤ヨシノブ

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