平泳ぎ 練習手順

平泳ぎの特徴
・4種目の中で最も抵抗が大きい
・4種目の中で最もキックの推進力が高い
・キックの推進力がプルの推進力を上回る唯一の種目

抵抗が大きくて推進力が高いという2歩進んで1歩下がるような泳法。抵抗は推進力の2〜3乗に比例しますから、練習の初期段階においていかに抵抗を減らしておくかが後々重要となってきます。具体的な練習手順は以下の通り。


①5mストリームラインのタイムや蹴伸びによる最高到達距離の測定で、蹴伸びの基本姿勢を確認。具体的に身体のどの部分がフラットになるかを明確にしておく。浮力や進行方向も重要です。

②キックの3タイプの確認。「まっすぐ寄せてまっすぐ蹴るテンポ型」「まっすぐ寄せて開いて閉じるベーシック型」「まっすぐ寄せて膝から下を回すテクニック型」これらは関節の柔軟性などの個体差によって制限があります。特にテクニック型は膝の内側の人体への影響が大きいので慎重に。足を身幅におさめてまっすぐ引き寄せるができていない場合が多いです。


③キックとスイムで25mカウントで最小回数を確認。スイムの回数がキックの回数よりも多いならば、キックとプルと息継ぎのタイミングやプルのかき方に問題があるとして、その後フォーム改善に進みます。前から順の法則。

④キックとブレスのタイミングを確認。一度プルは休んで、1ブレス1キックを中心に、息を止める吐く吸うの具体的なタイミングを足の動作に合わせて確認していきます。これができるとノーブレスよりも毎回息継ぎを入れて上下動を利用したほうが25mカウントの回数が減ってきます。その後プル動作を付け足します。

⑤スイムの最適テンポの確認。クロールは比較的テンポとタイムに正の相関がありますが、平泳ぎやバタフライは個人によって違います。最速テンポに対して90~95%が最速スピードだったりします。レースの距離や短水路か長水路によっても細かく戦略を変える必要があります。


FLOW STYLE のレッスンではこのような手順で進めています。動作の問題、動作同士のタイミングの問題、パワーの問題。問題解決のための評価方法を明確にし、最終的にタイムという尺度で完成度をみます。他の3種目においても練習手順を決めていますので時期以降にご紹介していきます。

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FLOW STYLE 藤澤ヨシノブ

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